草食恐竜 歯のケアは徹底的!?
巨大な草食恐竜の歯の生え方について新しいニュースが飛び込んできました。
米ストーニーブルック大学(Stony Brook University)の研究チームが、
ジュラ紀の巨大草食恐竜ディプロドクスやカマラサウルスの歯を分析し、
およそ1~2か月で新しい歯が生えかわっていたことを示しました。
われわれ人間は、乳歯から永久歯に生えかわるチャンスはたった1度で
永久歯のケアを怠ると二度と歯が生えかわりません。
ゆえにデンタルケアの重要性が叫ばれていますね。
大型恐竜たちは、歯が埋まっている歯槽(しそう)とよばれる部分に
生え替わり用の歯が用意されていました。
そして、使い物にならなくなった歯にかわって
早いサイクルで新しい歯にとって替わっていたというのです。
今回の研究は、歯のエナメル質の下の層である
象牙質の成長線を調べることで分かったとのこと。
カマラサウルスでは62日に1度、ディプロドクスでは35日間に1度
という驚異的な速度で歯が生えかわったとされますから、驚きですね。
ある意味、徹底的なデンタルケアがなされていたといえます。
それにしても、歯が抜け落ちるときの
あのもぞもぞする何ともいえない奇妙な感覚、
恐竜たちも歯が入れ替わるごとにあの感覚を体験していたのでしょうか。
眠っているとき歯が抜ける夢をみる方が、結構いるそうですが、
自分の歯が毎月のように抜け落ちていくのは少し奇妙な感じもします・・・。
いずれにしても、硬い植物を食べ続け大きくなる巨大草食恐竜にとって
歯を酷使する状況における生えかわりシステムは、
理にかない、種の生存において有利となったことでしょうね。