こぼれ話~翼竜について~
本日は、翼竜の話について。
翼竜は、世界中にそれはファンが多いのですが、われら人類と同じ『脊椎動物』の
遠い遠い祖先として、何と最初に空を飛んだというのですから、憧れを抱くのも納得できますね。
さて、翼竜のことを「空を飛ぶ恐竜」という言い方で表す場合が
見られるようですが、これには少し語弊があります。
恐竜というのは、「直立歩行をするは虫類」が定義なので、
空や海に生息する生き物はこの定義からはずれるんですね。
では、翼竜とは何なのかというと、恐竜から分岐したグループだと考えられています。
翼竜で有名なのは、プテラノドンやケツアルコアトルス、トゥプスクアラなどが挙げられます。
地質時代で中生代の三畳紀とよばれる時代に、は虫類が栄えはじめました。
そして様々な特徴をもったは虫類の仲間が広がります。
その中で、空を飛ぶようになったは虫類を『翼竜』と呼んでいるんですね。
翼竜と鳥類はどこが違うの?
翼竜と鳥類はどこが違うの?と疑問に思われる方が多くいらっしゃるかもしれません。
両者は、似ているようで異なった特徴を持っています。
たとえば羽。
翼竜のつばさは、薄い膜でできていて、膜を支えていたのが、腕と長~く伸びた薬指の骨です。
一方、鳥のつばさは、腕で支えられた羽毛でできています。
鳥の指は一体化していて物をつかむ役割をもっていませんが、
翼竜は、長い薬指の付け根を折りたためば、
ほかの指で物をつかめただろうと考えられています。