生きた化石となったカエル パレスチナイロワケガエル
かつて、絶滅宣言を受けたカエルが、実は生きていた・・・。
そんなニュースが先日飛び込みました。
2011年、イスラエル北部のフラ渓谷という場所で、
絶滅したと思われていたパレスチナイロワケガエルが
生きていたことを確認したのです。
この種が絶滅宣言を受けたのは1996年。
2011年に再び発見するまで、なんと60年以上も
生きた個体はだれも見ていなかったのです。
これはすごい発見です。
今回発見された種は、かつてはスペインにまで至る
ヨーロッパ全土に生息していたラトニア(Latonia)属とよばれる
カエルの最後の生き残りだそう。
ラトニア属のカエルの化石で、古いものではイスラエルで
200万年前のものが発見されています。
ですが、この属のカエルは
すでに1万年以上前に絶滅したものと考えられていました。
今回の発見で、パレスチナイロワケガエルは『生きた化石』
となったわけですね。
生きた化石とは、太古の地質時代に生きていた
祖先の種の姿かたちを色濃く残している生物をさしていいます。
シーラカンス、オオムガイ、オオサンショウオ、ウミユリや
ゴキブリもその中に入ります。
気候変動や汚染、開拓による生息域の変化など
生物の絶滅の原因はさまざまです。
が、今回のように他にも地球のどこかで
絶滅したといわれている動物や植物が
もしかすると存在しているのかもしれませんね。