10億年以上前の水発見 カナダ
「Nature」誌に5月15日付けで発表された記事によると、
推定10億年以上前とされる太古の水が、
カナダの鉱山の岩石中に閉じ込められていたということです。
この水があった場所は、カナダ、オンタリオ州のティミンズ鉱山
の、約2.4キロの深さをもつボーリング孔です。
この水からは、メタンや水素などのガス成分が
豊富に溶け込んでおり、微生物が存在していたかも
しれないと考えられています。
地表の下で、いわば太陽光が届かない状況でも
生きられる生物が見つかれば、生命存在の可能性を
探る上で、重要な発見になると専門家は考えています。
なぜなら、火星などの惑星において、生命が存在し得るか
といったテーマに、影響を及ぼすからです。
火星は、硬い岩石の地表を持った惑星で、
太陽系の太陽に近いほうから4番目の惑星です。
現在、大気にメタンを含んでいると考えられています。
今回発見された水と同じような状況下で、
火星でも地質的、鉱物的条件がそろったとすれば、
火星地下からも同じような微生物が発見されるのでは
ないか、と推測されるという訳です。
火星などで、生命が存在する根拠の
一つとなるのではないかと考えられています。