巨大化に欠かせない骨の軽量化
恐竜といえば、その大きな体を
のっしのっしと動かし、地響きをしながら移動する
イメージを持っている人もいるかもしれません。
恐竜は実際、小さいサイズから大きいものまで存在しましたが、
恐竜が大きくなるには体の構造に工夫が必要だったようです。
それは体を「軽量化」するということです。
巨大化したのはいいけれど、
自分の体が重すぎて歩けなくなった、
なんてことがあったら困りますよね。
竜脚類を例にあげましょう。
竜脚類は全長が20m~30mもある、
巨大な首の長い恐竜たちで、ディプロドクスやブラキオサウルス、
スーパーサウルスなどが有名です。
体が大きくなった理由としては、
地球が温暖で食べ物となる植物がたくさんあったこと、
大きいと高いところにある植物も食べることができ、
敵にも襲われにくいといった有利な点などがあったのでしょう。
竜脚類はどんどん巨大化し、進化いきます。
巨大化とともに進化したのは、骨の構造です。
背骨の骨には、くぼみや穴ができ、体重を軽くする工夫をしていました。
初期の竜脚類にはこういった骨のくぼみや穴はありませんでした。