木の化石「珪化木(けいかぼく」
珪化木は、植物が石化した一形態を指しています。
珪化木の「珪」は、ケイ酸の「珪」。
ケイ酸(SiO2)とはケイ素と酸素、
そして水素の化合物の総称です。
ケイ酸は土の成分の60~80%を占める成分なのですが、
あまり名前になじみがないかもしれません。
ですがケイ酸は、地球上のあらゆる生物の細胞に入っている物質です。
それは人間も然りです。
さて、珪化木はどうやってできるかご存知でしょうか?
答えは次の通りです。
古代に生えていた木が、火山や天変地異
、その他さまざまな理由で土砂に埋もれたとします。
そして地層から圧縮を受けます。
そこへケイ酸を含んだ地下水が、徐々に木の細胞の中を満たしていくのです。
長い期間を経て、木の中身は、二酸化ケイ素という物質に置き換わっていきます。
二酸化「ケイ」素に変「化」した「木」。だから、珪化木と言う名前なのです。