恐竜の最初の発見者ギデオン・マンテルについて
ギデオン・マンテルは、初めて恐竜を発見した者として考古学界で有名な人物です。
マンテルはイギリスで靴屋の息子として生まれ、医者をするかたわら、
余暇をみつけては化石の発掘や採集をしていました。
そのうち、最初の恐竜「イグアノドン」を大発見をし、古生物学者として活躍しました。
時は19世紀の初頭、ヨーロッパでは化石発掘のブームの波が押し寄せていました。
あの首長竜「プレシオサウルス」を発見した、同国出身の女性の化石発掘者
メアリー・アニングにも触発されて、マンテルも化石発掘に熱を入れていました。
(マンテルはメアリー・アニングと一つ州を挟んで隣の州に住んでいました。)
恐竜であるイグアノドンは、現生の動物イグアナとは生物学的に全く関係はありません。
ではなぜこの名前がついたのでしょうか。
それは、発見されたイグアノドンの歯がひし形をして、
ふちにギザギザがあるところがイグアナの歯に似ていたからです。
発見してすぐにマンテルはフランスの解剖学者であり
古生物学者の権威、ジョルジュ・キュビエに見せましたが、
キュビエはゾウかサイの歯だろうといって大発見を認めませんでした。
ですが、マントルはあきらめずにイグアノドンの歯をより多く収集して、
1825年、ついにこの未知なる生物にイグアノドン(イグアナの歯という意味)
という正式な学名を与えることに成功しました。