兵庫県でデイノニコサウルス類発見のニュース!
つい先日のニュースで、兵庫県篠山市の地層から
デイノニコサウルス類の後ろ脚の化石が見つかったという発表がありました。
世界中で化石発掘のニュースが飛び交っていますが、日本でまたひとつ、新たな発見があり頼もしく感じます。
デイノニコサウルス類の化石が見つかったのは福井県勝山市に続き国内では2例目です。
見つかった「篠山層郡下部層」は白亜紀前期の地層(約1億1000万年前)で、
昨年近くの地層から前脚と後ろ脚が見つかっていることから、同じ個体の可能性が高いそうです。
これらの化石から全身骨格をぜひ再現してほしいものです。
ディノニコサウルス類は鳥類と姉妹関係にある羽毛をもつ恐竜として知られています。
アジアではヴェロキラプトル、北アメリカではドロマエオサウルスやトロオドンがいます。
これらはいずれも北半球で、北半球にだけ生息していると考えられていました。
ですが、2005年、南米アルゼンチンでのネウケンラプトルの化石の発見で
当時の南半球にあったゴンドワナ大陸にもディノニコサウルス類は生息していたとわかったのです。
デイノニコサウルス類は世界中に分布していたことになります。
デイノニコサウルス類は小型肉食恐竜で、今回発表された化石は推定1m弱だそうです。
デイノニコサウルス類は、、羽毛が生えていて、空は飛ばず地面を素早く歩いていたとされています。
う~ん、面白い!彼らが興味深いのは、やはりその姿かたちですよね。
とことん鳥にちかいという恐竜。
鳥類への進化のつなぎ目を埋めてくれるような存在です。
デイノニコサウルス類は、一部の獣脚類から枝分かれしていったのですが、
多くは前足がつばさのようになっていたとされています。
恐竜でありながら、羽毛の生えた前脚を動かして素早く移動していたのです。
フットワークがめちゃくちゃ軽く、獰猛な爪と歯ももちあわせています。
脅威の何者でもありません。
デイノニコサウルス類で有名なのは、アジアのヴェロキラプトルでしょうか。
「白亜紀のハンター」といわれています。
何といっても映画「ジュラシックパーク」出演で有名になり、一躍注目を浴びました。
あと、アメリカのデイノニクスも有名です。
(ちなみに、ジュラシックパークの原作にでている小型恐竜のモデルはヴェロキラプトなのですが
映画となって現れたのはディノニクスです。)
彼らは他の恐竜にくらべ、体重に対して脳の重量の比率が高いため、知能指数の高い恐竜として
認知されていますが、実際のところは分かっていません。
ただし、2mそこそこの体で、自分より大きい相手に果敢に襲っていき狩りに成功していた
のは事実ですから、相当頭も賢かったのでしょうね。
小さなものが大きなものに勝つ。
こういった設定は誰もが好きで、何だか爽快感さえ彼らに感じます。
小さい巨人とはこのことですね。
ティラノサウルスやトリケラトプスのように「いかにも恐竜!」といった姿かたちもいいのですが、
生き残りをかけて巨大な敵に立ち向かうため進化をとげたデイノニコサウルス類も
これまたとても魅力ある生き物なんですね。
モンゴルのゴビ砂漠で1971年に見つかったヴェロキラプトルの化石はとても有名です。
なぜなら狩りの決定的瞬間をとらえたとされる化石だからです。
ヴェロキラプトルが角竜プロトケラトプスの顔を前脚でおさえて、かぎ爪を首に突き刺している
シーンの化石なのです!
とはいっても、化石となって見つかったものですから、本当に狩りをしていて
そういう体勢になったのか、たまたま死んだ後に2体の恐竜がからまったのか、
実際のところ100%はっきりはしませんが・・・。
狩りの現場の可能性が高いのではと思ってしまいたい!
私だけでしょうか。。。
さて次回作、ジュラシックパーク4にはこれらの恐竜も登場するのでしょうか?
楽しみに待ってましょう。