アンモナイトは魔法の石!?
先日に引き続き、アンモナイトの話について。
アメリカの先住民の中には、アンモナイトを首から吊るす
袋にいれて、持ち歩いていた部族もいます。
なぜそんなことをしたのでしょう?
それは、彼らが主食としていたバッファローとアンモナイトの関係に秘密があります。
バッファローは、いわゆるアメリカバイソンという動物です。
体重は500kg~1000kgにもなり、大きいものでは
50cmにもなる角が生えている大きな野牛です。
このカーブを描く美しいバッファローの角と、
アンモナイトのバキュリテスという種がとても形がよく似ていたのです。
バキュリテスは白亜紀後期の棒状の形をしたアンモナイトなのですが、
このアンモナイトを身に付けていると、狩猟がうまくいくということで、
部族の中にげんかつぎとしてアンモナイトを身につける者が出てきました。
彼らはアンモナイトのことを「バッファローストーン」
と呼んで、大切に保管していました。
アンモナイトには不思議な力が宿るという言い伝えはこのような話からも伺えます。
この話は、古生物の研究がまだまだ進んでいない時代の話です。
アンモナイトは、完全なる「魔法の石」として存在していたというわけです。
アンモナイトが、遥か昔地球上に住んでいた生物の遺骸だ
ということが分かったのは、たった300年ほど前のことです。