アンモナイトはどれくらい地球にいたの?
アンモナイトは、ぐるぐる巻きのらせん階段のような形をした、
とても形の美しい古代の海の生き物です。
絶滅している動物なので現在は存在しませんが、
とても人気のある化石標本の1つとして注目を浴び続けています。
アンモナイトのらせん状の形は我々人間のさまざまなシーンで目にします。
例えば、建築物やロゴ、絵画やデザインなどいろいろな分野で活用されています。
さて、アンモナイトはどの時期に地球上に存在したのでしょうか。
その答えは、地質年代の古生代、シルル紀までさかのぼります。
今からおよそ4億年も前のことです。
アンモナイトはバクトリテスとよばれるオウムガイの
仲間から進化していったと考えられています。
バクトリテスは真っ直ぐな殻をもっていましたから、ぐるぐる巻きの
アンモナイトとは外見が全くちがうのですが、祖先だといわれています。
アンモナイトはその後発展し、世界中の海に生息しました。
いろいろな形へと進化しましたが、突然終わりがやってきます。
それは、恐竜が生きていた時代、中生代白亜紀のこと。
白亜紀末の大量絶滅という地球の事件により、
恐竜と同じくアンモナイトも絶滅して今います。
白亜紀末には恐竜やその他の生物の約半分の種が地球上からいなくなったのです。
アンモナイトが地球上に存在した時間を計算すると、
約3億4000万年という長い月日です。
我々人類との歴史を比べてみましょう。
いわゆる現生人類とよばれる、ホモ・サピエンスは
およそ45~20万年前に現れています。
数字のケタがあまりに違って驚きますね。
アンモナイトがいかに長生きだったかということがわかります。