ニュース!水星北極クレーターに大量の氷存在
米航空宇宙局(NASA)が先日発表した報告によると、
水星の北極のクレーターに大量の氷が存在することが判ったそうです。
この報告は昨年3月、水星周回軌道に到達した探査機の
「メッセンジャー」によって収集されたデータ分析に基づくものです。
水星は英名でマーキュリー(Mercury)といいます。
太陽系にある惑星の1つです。
中でも、太陽に最も近い公転軌道を周回しています。
さて、太陽系惑星の中で大きさも質量も最も小さいものが水星です。
赤道面での直径 は4,879km で、
地球と比べると、38%しかありません。
日中の赤道付近はセ氏約400度にも上るとのこと。
地球は自転軸が23.43度傾いていますが、
水星は自転軸がほとんど傾いていないため、
極地は日中でも太陽の光が全く当たりません。
極地はセ氏マイナス220度(!!)で、
1000億~1兆トンにも上る分厚い氷の層が存在するそうです。
さて、この分厚い氷は、断熱材の役割を果たす
有機物質などに覆われているとのこと。
水は蒸発するため、地表には存在せず、
生命の存在も考えられないとされています。
氷の存在について、専門家は、
隕石や彗星によって、水星に水分や有機物質が
もたらされたのではないか、ととらえているようです。
2014年には日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) と
ヨーロッパ宇宙機関 (ESA) の共同プロジェクトによる
水星探査計画が予定されています。
今回の謎を解明するため、さらなる探査が期待されますね。
日本を含む機関が、水星探査の進展を推し進めてくれることでしょう。