新種肉食恐竜発見のニュース「サウロンの目」
先日、「Acta Palaeontologica Polonica」誌の最新号に掲載された
新種肉食恐竜の名前は、「サウロンの目」と名付けられたそうで・・・。
この恐竜は、9500万年前頃の白亜紀、北アフリカに生息していた肉食恐竜です。
名前は、サウロニオプス・パキトルス(Sauroniops pachytholus)。
属名の「サウロニオプス」は、ギリシャ語で「サウロンの目」を意味します。
ふーむ、サウロンといえば、言わずと知れた人気映画、
『ロード・オブ・ザ・リング』の登場キャラクターにいましたね。
主人公のフロドたちが持っている指輪を作ったのがサウロンです。
ラスボス的な存在の彼ですが、
なぜ、今回学名がこの名前にちなんでつけられたのか??
それは、見つかっている恐竜の化石が、
眼窩(がんか)=いわゆる、眼球の収まるくぼみの箇所を含む、
頭蓋骨の上側のみしか残っていないことから、名付けられたようです。
サウロニオプスは2007年にアフリカはモロッコの南東部発見されていました。
研究で分かったことは、肉食で二足歩行をする大型獣脚類の
仲間であるカルカロドントサウルス科に属しているということです。
この新種恐竜、カルカロドントサウルス科の恐竜としては
4番目のものに認められました。
北米のティラノサウルスに匹敵する体の大きさと
強さを誇っていたと、考えられています。
なにせ、まだ一部の化石しか見つかっていないので
推定の域を出ませんが、白亜紀北アフリカで
相当暴れまわっていた輩であったと思われます。
「サウロン」という言葉の意味、
気になってちょっと調べてみました。
「ロード・オブ・ザ・リング」の原作、
「指輪物語」の作者が作った言語だそうで、
その言語クウェンヤの語源によれば、
「身の毛のよだつもの」という意味なんです。
「身の毛のよだつもの」
発表された新恐竜の名前を初めて聞いた時は、
なかなか派手なネーミングだなあ、と感じましたが、
サウロンの意味を知ると、結構ぴったりくるもんだ・・・
と思い直したのです。
新種恐竜のニュースでした。