「ダチョウ恐竜」に羽毛発見のニュース!
26日、米科学誌サイエンスに
「ダチョウ恐竜」こと、小型恐竜オルニトミムスの化石に羽毛が残っていたと、
カナダカルガリー大や北海道大などの国際研究チームが発表しました。
オルニトミムスは、白亜紀の後期、北米大陸に生息していた
オルニトミムス属に属する獣脚類恐竜です。
今回、カナダ西部アルバータ州の約7500万年前(白亜紀後期)の地層から
発見されたオルニトミムスは、3体。
それぞれ、1.5mの1歳未満の子ども、3.4mの5歳程度、
そして3.6mの大人のオルニトミムスです。
そのうち、2体に胴体が羽毛で覆われていました。
北米大陸で羽毛恐竜が見つかったのは初めてです。
残る1体の成体には羽毛が残っていなかったようですが、
翼の羽根が付着した跡が前脚に残っていたとのこと。
体温を保つ目的から、子どもの頃から羽毛はあったのですが、翼はなく、
翼は大人になるにしたがって生えていったようです。
翼は、主には異性への求愛アピールや繁殖時に卵を守る役目を
していたのではないか、と考えられています。
「鳥の模倣者」という学名が与えられているオルニトミムス。
恐竜は、鳥へと進化したと考えられていますが、
翼がどのように進化していったのかは分かっていません。
恐竜と鳥の進化の過程のカギを握る、興味深い発見でした。