恐竜の仲間は大きく分けて2種類ある
三畳紀の中頃に現れた恐竜は、
大きく分けて2つのグループが存在します。
一つは「鳥盤類」、もう一つは「竜盤類」です。
何を基準に分けているかというと、腰の骨にあたる骨盤の形が、
鳥盤類は鳥に似ていて、竜盤類はトカゲに似ているのです。
鳥盤類は、さらに細かく分けると、ステゴサウルスなどの装盾類、
トリケラトプスなどの周飾頭類、エドモントサウルスなどの鳥脚類に分かれます。
そして、竜盤類はブラキオサウルスなどの竜脚形類、
ティラノサウルスなどの獣脚類、
そして始祖鳥などの鳥類に分かれます。
骨盤をもう少し詳しく見ていきましょう。
人間にもある骨盤ですが、これは腰の骨のことです。
骨盤は左右一対あって、脚と胴体をつなぎ、
体を支えるといった役割や、内蔵を守る役割があります。
この骨盤の一部を担う恥骨(ちこつ)という向きが重要で、
鳥盤類は恥骨の向きが後ろ長くのびています。
一方竜盤類は恥骨が前に向いているといった違いがあります。
竜盤類はワニやトカゲなどのはちゅう類の特徴にそっくりです。
面白いのは、鳥類の祖先は竜盤類から進化したという点です。
「鳥」という文字がつくので、一見
鳥盤類から進化したものと思われがちですが、違うのです。
鳥類に近くなると竜盤類の恥骨は
後ろの方向に向けて長く伸びるようになったようです。