生痕化石って何?
恐竜のウンチが化石になったように、生物そのものの化石でなく、
その生物が活動した痕跡がわかるような化石のことを
生痕化石(せいこんかせき)といいます。
生痕化石は他にもいろいろあります。
例えば、恐竜などが歩いた跡がわかる足跡化石や、
海底の泥を這った跡がわかる三葉虫などの這跡化石といったもの、
巣穴の跡なども生跡化石となります。
珍しいですが、生物そのものの化石と生跡化石が
同時に見られるケースもあります。
たとえば、草食恐竜トリケラトプスがいるとします。
トリケラトプスが化石として見つかったとして、
もしその背中にティラノサウルス
によって負った傷があったとします。
それはトリケラトプスの化石であると共に、その捕食者
ティラノサウルスが生きていたという証の化石、
すなわち生跡化石であるともいえます。
他には、シアノバクテリアという細菌が酸素を作る過程で作られた
「ストロマトライト」という岩石も生痕化石に入ります。