カンブリア紀の名前の由来~なぜ「カンブリア」という?~
本日は地質時代のお話を。
地質時代には大きくわけて、
先カンブリア時代⇒古生代⇒中生代⇒新生代という区分けがあります。
生命の大爆発が起こったとされるカンブリア紀は、
約5億4200万年前から約2億5000万年前までの間の
「古生代」といわれる時代の一番はじめの時期にあたる
一区分の時代のことをさしています。
カンブリア紀にあたるのは、
約5億4200万年前~5億500万年前です。
古生代はその後、オルドビス紀⇒シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀
という流れで分類され、さらにその後、時代は恐竜が栄えた時代、中生代へと移っていきます。
さて、古生代の1つ前の時代、「先カンブリア時代」というのも
「カンブリア」という言葉が入っていますね。
先カンブリア時代は、古生代の最初の時代である「カンブリア」紀よりも
一つ前「先」の時代だという意味で名付けられているのです。
でも「カンブリア」という言葉が使われているためか、
先カンブリア時代とカンブリア紀は、よく間違えそうになります。
これらの「カンブリア」という名前はどこから来たのでしょう?
それは、ラテン語の部族の名前に由来しています。
この時代の地層が調べられたイギリスのウェールズ地方に、
かつて「キムル」という名前の部族が住んでいました。
キムルをラテン語に訳すと「カンブリア」になるそうで、
彼らの名前にちなみ、カンブリア紀と名付けられたのです。
イギリスの部族の名前が時代を区切る名前になっているなんて、素敵ですね。