訂正:プレシオサウルスの歯化石について
皆様、私先日お伝えしましたアップ間近の「プレシオサウルス」の歯化石は、
「エラスモサウルス」の間違いでした。まことに申し訳ありません。。。
勘違いをしており、お恥ずかしい限りです・・・。
確かに8.5cmと、長すぎるくらい長い歯をもちながら、プレシオサウルスだなんて・・・。おかしいですよね。
プレシオサウルスとエラスモサウルスは、同じ首長竜ですが、前者はジュラ紀、約2.3mの首長竜、
後者は白亜紀約13mの首長竜と全く異なります。
プレシオサウルスでは、あまりに長すぎる歯です・・・。
エラスモサウルスでも規格外の長さですが。
サイズ約13mというと、陸上ではティラノサウルスが同じサイズで同じ時期に繁栄していました。
エラスモサウルスはティラノサウルス級のデカさで海を泳いでいた訳です。
ティラノサウルスと全長が同じくらいといっても、エラスモサウルスのほうは首の長さが7~8mもあり、
体の半分を首の長さでしめているのです。ということは、頭部のサイズは、ティラノサウルスと比較しても
かなり小さかった計算になります。
通常、ティラノサウルスで歯冠部分8~9cm級の歯というと、もう大きいサイズの部類にはいるのですが、
頭部が極端に小さかったエラスモサウルスの歯が、歯根部分を含むとはいえ8.5cmもあるというのです。
考えてみてください。。。比率にすると、大きすぎます!
成体のなかでもかなりの大きい部類であったことは想像に難くありません。
13m級、いやもしかしたらそれ以上の大きな成体の歯であるかもしれないと。。。
本標本は魚食性の歯で、魚類やアンモナイトを食べていた歯の形をしています。
丸く細長いのですが、同じく魚食性であったスピノサウルスのそれと共通している点が見受けられます。
もっとも、スピノサウルスは筍のような形で真っ直ぐ、エラスモサウルスはもっとカーブしているので
そこは異なりますが。縦に筋が見えるのも両者、特徴が良く似ていますね。
以上、間違いに気づいたあと、またいろいろと想像し、ますますエラスモサウルスに興味が湧いた次第です。
正式にアップができましたらまたご紹介いたします。