恐竜の赤ちゃん歯

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 カテゴリ:化石ニュース 作者:

2月、3月は本当に過ぎ去るのが早いと感じる今日この頃。

来月には桜のシーズンだということが信じられませんね。

 

さて、ついこの間、3月初旬に発表された丹波竜のニュースをご存知でしょうか?

2012年3月1日、兵庫県立人と自然博物館が丹波竜の歯とみられる化石を

2点みつけたと発表しました。

 

日本の竜脚類の代表タンバリュウ

 

2つの歯は、兵庫県丹波市山南町の約1億1000万年前(白亜紀前期)の地層「篠山層群」から発掘されました。

篠山層群は、フクイラプトルやフクイサウルスの発見で名高い「手取(てどり)層群」と並び、

日本の化石産地として有名です。

 

 

それぞれの歯のサイズは、1つが長さ1.5㎝で直径2.5㎜、もう1つが長さ2.5㎝で直径6.4㎜だったようです。

1つはこれまで日本で見つかった恐竜の歯のなかで最も小さいため子供の恐竜の歯とみられているのです。

 

タンバリュウ化石は2006年夏にはじめて発見されました。

 

子どもの恐竜の化石は非常に珍しく、世界中の産地でもなかなか見つからないようです。

日本では、2008年に福井県勝山市の約1億2000万年前(白亜紀前期)の地層から

イグアノドン類の子供とみられる歯骨(下あごの骨)は発見されています。

 

歯が見つかったというのは日本では初めてのことです。

1978年に岩手県で最初の恐竜化石が発掘されてから約30年、日

本各地で恐竜化石が発見されています。

 

 

大人の歯化石は多数発見されていますが、今回子どもの歯が発見されたことで、

成長の過程をひもとくヒントになるかもしれませんね!

いずれにせよ、とても子どもの化石はとても貴重だといえるようです!

 

 

化石セブンでは、近日、子どもの歯化石を入荷予定です。

とってもかわいらしいサイズでありながら、りっぱな歯です。

撮影が今から楽しみです。

いましばらくお待ちくださいませ。