アンモナイトの中身~住房②~
本日は、アンモナイトの中身についての話をもう少し詳しく。
アンモナイトに収まっている軟体部。化石として残らないため、謎が多い部分ですよね。
アンモナイトは、成長して貝殻のサイズが合わなくなるとどうしたと思いますか?
ヤドカリのように、より大きくて住み心地のよさそうな貝殻を見つけて引越ししていたのでしょう?
実は、アンモナイトは軟体部の体の成長に合わせて
殻を付け足して大きくなっていっていたようです。
ではどうやって殻を付け足すのでしょう?
アンモナイトは自らの体の中に殻を大きくする器官をもっていたのですね。
その器官を外套膜(がいとうまく)といいます。
「外套」といえば、防寒などのため、一番外側に着るコートを意味する言葉です。
外套膜とは、軟体動物の体の表面をおおう膜のことで、
軟体部の入る殻の部分のすぐ下にある器官のことです。
ちょうど、寒さから身を守るコートのように、アンモナイトの軟体部にある内臓などを、
外套膜がコートのように覆って守っていたというわけです。
外套膜は柔らかな肉質でできていて、ここからアンモナイトの殻
となる成分を出して殻を継ぎ足していました。
主には炭酸カルシウムなどの石灰分を分泌していたようです。