レックスの新種、中国で発見
先日、英エディンバラ大学の研究者らが発表したレックス新種のニュース、お聞きになったでしょうか。レックスの新種はその名も、「ピノキオ・レックス」。レックスと言えば、白亜紀後期に繁栄を遂げ、「暴君王」としてその名が通ったあのティラノサウルス・レックスですね。
このたび発見されたのは、中国南部江西省。今からおよそ6600万年前白亜紀後期に生息していたレックス種だそうです。ピノキオ・レックスはティラノサウルス・レックスより細長い頭骨をもっていることがわかったそうですが、どのくらい細長いのでしょうか・・・。ティラノサウルス類といえば、T・レックスがあまりに有名なので、北米大陸で見つかる恐竜というイメージが強いですよね。ところがどっこい、ティラノサウルス類はアジアで生まれたと考えられています。
アジア大陸で発見されたティラノサウルスの仲間はタルボサウルス、シャンシャノサウルス、アリオラムスなど。初期のティラノサウルス類は小型で、見た目もかなり異なっていたのですが、時代が進につれ大型化していきます。白亜紀中期、アジアと北アメリカは陸続きだったため、ベーリング陸橋を渡ってアジアのティラノサウルス類が現在の北アメリカ大陸へと移動、そして大型種へと進化したようです。
北アメリカ大陸で見つかったティラノサウルス類はT・レックス以外にアルバートサウルス、ダスプレトサウルス、ゴルゴサウルス、アウブリソドンなど。こうやって名前を並べてみると、今回発見のレックスの名前は、「ピノキオ」だからか、とても可愛らしい印象ですね。でも、体長は約9メートルもあったということですから、さてはて、どうしようもなく恐ろしい恐竜だったに違いありません。