ウミガメ化石 160年ぶりに一致した!
2012年、アメリカニュージャージー州で発見された巨大ウミガメの足化石が、19世紀に発見されて所蔵されていたウミガメ化石と同個体のものであったことがつい先日わかりました。これは、ニュージャージー州立博物館とドレクセル大の研究チームが25日発表したものです。160年間の時を経て化石の片割れが見つかるなんて・・・こんな偶然あるのか!と思わずつっこみたくなりますが、あるのですから驚きです。
今回のウミガメ化石の経緯は、2012年、化石発掘を趣味にする男性が、サメの歯化石を探していたところ、偶然にもウミガメの化石を発見します。その男性は、ニュージャージー州立博物館に寄贈します。その後、化石はドレクセル大自然科学アカデミーに持ち込まれました。そして同アカデミーに収蔵されていた骨化石と持ち込まれた骨化石がぴったり一致したのです。まさに、運命の再会!何ともドラマティックな展開です。ちなみにこの骨、人間にたとえれば上腕骨に相当する、脚の骨化石だそうです。現代のアカウミガメに似ているかもしれないと考えられています。
さて、今回判明したウミガメ化石は7500万~7000万年前(白亜紀後期)のものだそうですが、白亜紀の有名なウミガメ化石いえば、「アーケロン」がいますね。国立科学博物館を訪れたことがある方は、天井に巨大なウミガメ標本がドドーンと吊られたのをご覧になったかもいるしれません。迫力満点です。体長はおよそ4メートルともいわれる巨体は、カメというより化け物のよう。アーケロンの化石と言えば、個人的にはウンチ化石がとても印象的です。アーケロンのウンチ化石は妙にリアルでとても触りにくいのです。やはり海に生息した生き物化石は、保存条件が良いのでしょうか・・・。このニュースを聞くと、なぜかこのリアルなコプロライト化石が浮かんだ次第です。