ネアンデルタール人異種交配で絶滅か!?
先日のニュースで、約20万年前に出現し、2万数千年前に絶滅したネアンデルタール人の
絶滅原因について発表がありました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111128-00000000-natiogeo-int
それによると、ネアンデルタール人は、われわれ現代人、ホモ・サピエンスとの異種交配によって
絶滅してしまったというらしいのです。
これは驚きですねー!
そもそもネアンデルタール人の種族分類に関しては、長年研究者の間で謎とされるものでした。
ネアンデルタール人は、過去にはホモ・サピエンスの祖先であったと考えられたこともあったようです。
でも、遺骨から採取されたミトコンドリアDNAの解析結果から、別の人種だということが分かり
遺伝子レベルで混血はできないとされてきたんです。
それなのに!
昨年の5月に掲載されたサイエンスに、現生人類ホモ・サピエンスのDNAに
ネアンデルタール人のDNAが入っているかもしれないという論文が掲載され、またもや
ネアンデルタール人と現代人の進化上の関係に疑問を投げかけることとなったのです。
そういった経緯もあり、今回の研究チームの発表はかなり注目されたようです。
研究チームは、ネアンデルタール人1500世代にわたるコンピュータモデルを開発したようで。。。
それによるとネアンデルタール人は氷河期が始まって以降、ホモ・サピエンス同様
寒冷化する気候を避けたいがために、行動範囲を広げさまざまな地域に広がったようです。
そこでホモ・サピエンスの異性と出会う。
残された資源を探しまわり、互いに出逢う機会が増えていった彼らは、恋に落ちるんですね~!
惹かれあったというわけです。
そうこうして、広範囲の地域でネアンデルタール人とホモ・サピエンスの交配が混え
混合種が生まれるようになります。
異種同士の交配が進むと、どちらか一方の種のグループが明確に認識できず
消え去る場合があるというのです。
それがネアンデルタール人のほうだったというわけです。
これまで、ネアンデルタール人が絶滅したのは、寒冷化する環境に
適応できなかったからだという説もありました。
ホモ・サピエンスとの交配による結果として、ネアンデルタール人が絶滅したとなると、
我々人類の中にネアンデルタール人の生き様がDNAとして刻まれているということになります。
このニュースを知って思ったことは、いつの時代にも男女が出会ったら異種間でも
惹かれ合うのだなということです。
そして、絶滅した理由はいろいろ言われていたんですが、信じられないくらい
単純明快な動機によって、結果絶滅に至ったんだな・・・と。
この結果に至るまでに、高度な科学的検証がされてきて、またこれからも研究は深まるのでしょうね。
研究は進化すれど、原点には「人類の本質は何万年前であってもそう変わらない」という
単純明快なことが、メッセージとして隠されているように思いました。
それにしても、種を絶やさぬように動いたネアンデルタール人が、我々ホモ・サピエンス
と出会って結果的に吸収されていったとは・・・。
感慨深い一日となりそうです。
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