ケブカサイは何で毛が生えている!?
みなさま、こんにちは。
本日はケブカサイのお話です。
いきなりですが、約1万年前に絶滅したケブカサイをご存知でしょうか?
ケサイともいいます。
名前の通り「毛深いサイ」なのですが、なぜ毛深いのかお分かりでしょうか?
そう、1万年前がヒントです。
最後の氷河期が約7万年前~1万年前ですから、答えは簡単、
寒い!からですね。
ケブカサイはツンドラ地帯に生息していましたから
全身が長い毛で覆われており、ふっさふさです。
そのふさふさな体に、異様に大きな鼻角が2本にょきっと生えている
何とも奇抜な出で立ちをしていました。
体長は4mもあり、鼻角は大きいもので1mもあります。
2本ある鼻角のうち、手前のほうが後ろより長いのが特徴です。
それでは、第二問目。
長い鼻角でケブカサイは何をしていのでしょう?
ヒントは氷河期に生息した動物であることです。
さて、どうでしょうか?
答えは
「雪をかき分けるため」です。
氷河期のこの頃、ヨーロッパ北部やカナダ、そして西シベリア平原は
巨大な氷河で覆われていました。
ユーラシア大陸北部に生息するケブカサイの地域も厚い雪に覆われていました。
食べるためには、雪をかき分けて食べ物を探す必要があったのです。
そのとき、巨大な角が大いに役に立ったようです。
氷河期が去って、高緯度地域の温度が10度以上あがると、
生息環境もずいぶん変わり、植生の変化が著しくなります。
そして、ケブカサイは絶滅の途をたどることになります。
が、この絶滅に関しては人間もかかわっているようです。
時を同じくして、人間は生きるために大型動物をねらって狩りをしていました。
ケブカサイは、ケナガマンモスと同様、狩りの対象とされていたというわけです。
ケブカサイの肉もさることながら、ふさふさの毛は
防寒用のアイテムとしては最高のものだったのでしょう。
ケブカサイと人間の生活には深いかかわりがあったようで、当時の人が描いた壁画にも
ケブカサイは描かれています。
そんな、今は絶滅したケブカサイの頭骨を化石セブンは入荷いたしました!
これから撮影準備にはいりますので、ご紹介まで今しばらくお待ちくださいね。