お客様の声 パキケファロサウルス
先日パキケファロサウルス化石をご購入いただいたお客様より、嬉しいお声が届きましたのでご紹介させていただきます。
~子供のころ夢中で読んだ恐竜図鑑の中で、ひときわ個性を放っていたパキケファロサウルス。決して格好良くはないけれど、現生動物には見られない特徴的な外見に、仲間同士で頭突きをし合って群れの中での順位を決めていたのだ、という解説文に幼い心を躍らせ、「将来は科学者になって、本物のパキケファロサウルスに会うんだ!」と決心したものでした。あれから何年もの時が過ぎ、私は科学者どころか平凡なサラリーマンになりました。パキケファロサウルスが仲間うちで頭突きをし合っていたという学説にも疑問符が打たれるようになりました。私が子供のころに描いた夢は、次々に形を変えてしまったのです。しかし、本物のパキケファロサウルスに会いたいという夢だけは、御社のお陰で叶いました。あのころ無限に広がっていた夢や興奮が、この小さな化石に詰まっています。子供のころの私には、宝物-恐竜の人形や道端で拾った団栗など-を枕元に置いて寝る癖がありました。化石が届いた日、私は何十年か振りに、パキケファロサウルスを枕元に置いて眠りにつきました。愛媛県 男性~
素敵なご感想ありがとうございます。子どもの頃に感じた、大切なものへのこみ上げるよう思い。今回、こうやって再び感じていただけたとは、何て嬉しいことでしょう。大人になって、ふとした瞬間にあの何とも言えない気持ちを思い出すのですが、不思議なことにそういう時は当時の情景から匂いまで、一気にフラッシュバックしますね。さて、パキケファロサウルスは頭部が特徴の草食恐竜ですが、この頭部骨格のフォルムが何とも愛らしく(実際は体長4~8メートルの大きさで、パキケファロサウルス科では最大級。愛らしいなんて言ってはいけないのですが・・・)一度見たら忘れられない恐竜の一つであります。30センチもあろうかという頭部の厚みは強烈で『この分厚い頭の使い道は一体何!?』と、ギモンを抱いてしまいます。が、その使い道は未だはっきりとはしていません。頭部は見つかれど、全身骨格としてなかなか見つからないことなどから、謎が多く、研究者を悩ませる恐竜であるようです。パキケファロサウルスのユニークな風体に触れるたび、恐竜というジャンルの生き物は、これほどまでに多様性があるんだな、とつくづく感じるのです。