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幅広!でっかい!良質カリメネ三葉虫のノジュール標本/【tr510】
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立派なサイズのカリメネ三葉虫が登場しました。カーブ計測7.3センチで、横幅が直線距離で4.5センチあるノジュール標本です。
こちらがノジュール化石の全景です。ノジュールとは、ご覧のような丸い形で有機物を含む石をさします。ご覧のように割れて、中から状態の良い化石が見つかります。
少しずつ本体が見えてきました。
パカン!と開いた中には、すこぶる状態のよいカリメネが。手前がポジ(ふくらんでいる側)、そして奥がネガ(へこんでいる側)です。
重さは202グラム。均整のとれた三葉虫が泥岩中に見られます。
ちょっと顔部を覗かせたような、この感じがたまらなく愛嬌あります。
眼も保存されています。
三葉虫の体節のつくりを見てみると、両サイド2つと、中央の最も盛り上がった1つの計3つのパーツでできているのが確認できます。これが、「三葉虫」の名前の由来となっています。「3つ」の「葉」の形をした「虫」ということですね。三葉虫の構造について詳しくはコラム『三葉虫の大疑問・質問』をご覧ください。
このまま展示して楽しむはもちろん、半分程度ノジュールに埋まっていますので、このままクリーニングを進めても良さそうな標本です。
こちらがネガ部分です。体節の凹凸がクッキリと遺されており、指で触れるとこの部分が波打ちます。
本標本の特に素晴らしいのは、この眼の部分がぽっこり穴になって残っている点です。これほどはっきり保存されているのも少ない気がします。
オルドビス紀の三葉虫をこうして抜群の状態で鑑賞できるのも、ノジュールのおかげですね。
パカっと開いた時、玉手箱のような驚きが感じられる、良質標本です。
商品スペック
商品ID | tr510 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 幅広!でっかい!良質カリメネ三葉虫のノジュール標本 |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測7.3cm 母岩含め全体8.3cm×6.2cm×4.7cm |
商品解説 | 幅広!でっかい!良質カリメネ三葉虫のノジュール標本 幅広で、体節の大きなうねりがはっきりと感じられる良質標本です。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。