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複眼はルーペで見るべし!防御態勢の三葉虫ファコプス/【tr451】
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複眼が鮮明に保存された、可愛らしいファコプス三葉虫をご紹介します。
ユニークなこのフォルム、丸まった防御態勢(enrollment)の状態で化石化しています。三葉虫は地質時代でいう古生代にのみ生きた、節足動物といわれる生き物です。
三葉虫は海の底を這ったり時に泳いだりして生活していたと考えられています。ご覧のように、彼らの体の甲羅には幾つもの体節(たいせつ)があります。体の真ん中の盛り上がっている箇所は中葉(ちゅうよう)とよばれて、左右対となっているサイドが側葉(そくよう)とよばれます。この三つの縦割りが『三葉虫』の名前の由来です。
体の大きさに対して、何という目の大きさ!ツブツブした複眼は、まさに昆虫の眼のようです。三葉虫は初期に眼をもった動物として知られています。
一見、ダンゴムシのようですね。全身を丸めることで、やわらかい器官などを守っていたのでしょう。懸命に生き延びるためにとった体勢でしょうか。あえなく彼はこうして、化石化したようです。
本標本の素晴らしい点はこの複眼の保存状態。南部鉄器を髣髴とさせるこの緻密な模様はひとつひとつが眼です。ルーペで覗きたくなる緻密さです。
頭部のつぶつぶもよく保存されています。
どこか愛らしくユニークな表情をもつ防御態勢三葉虫。ケースも一緒にお付けしてお届けします。
商品スペック
商品ID | tr451 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 複眼はルーペで見るべし!防御態勢の三葉虫ファコプス |
産地 | Morocco |
サイズ | カーブ計測4.2cm |
商品解説 | 複眼はルーペで見るべし!防御態勢の三葉虫ファコプス 複眼の状態が大変良いのが特徴。 どことなく愛らしさを感じさせる、エンロール(防御態勢)標本です。 |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。