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頭部の保存状態がよい、三葉虫代表種カリメネ/【tr427】
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われわれ人類が地球上に登場するはるか昔に栄えた三葉虫。三葉虫は、今はすでに絶滅し、跡形もなくなった節足動物ですが、およそ3億年間という長きに渡って世界中の海に存在していました。本標本は、もっともよく知られる三葉虫の一種であるカリメネです。
この何ともユニークな頭部が特徴。三葉虫は、trilobiteと書くのですが、「tri(三つの)」「lobe(葉)」のように見える体の構造から名前がつけられました。
真上から見たら、体が3分割に区切ったように見られます。上から、側葉(そくよう)、中葉(ちゅうよう)、側葉(そくよう)。中葉は中心をとおる部分で、側葉より少し盛り上がっています。
こんな風に、中心部分はすこし盛り上がっています。体節がよくわかりますね。
本標本の特徴は、何と言ってもこの頭部。頭部の真ん中に位置する箇所は頭鞍(とうあん)部とよばれ、重要な内臓器官がこの下にあったのです。
表情がなんだかとってもユニークで可愛らしい標本です。
大きさは標準的で、カリメネ種のモデル標本として手元に置いておきたくなる標本。
商品スペック
商品ID | tr427 |
---|---|
年代 | 古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前) |
学名 | 頭部の保存状態がよい、三葉虫代表種カリメネ |
産地 | Morocco |
サイズ | カーブ計測 8cm |
商品解説 | 頭部中央の頭鞍(とうあん)部がよく保存された最も有名な三葉虫の一つ、カリメネが登場。 体節もしっかり保存されており、カリメネ三葉虫のモデル的標本をお探しの方にオススメ。 ケース付でお届けします。(写真の付属ケースと仕様が若干異なります。) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。