飾り映えします！ニシン目と推察される１億年前の古代魚の化石。ブラジル産。 化石 販売

ブラジル・セアラ産の古代魚の化石をご紹介します。同地域のサンタナフォーメーションは白亜紀のセノマニアン（おおよそ１億年前）に浅い内海であったと考えられています。魚や昆虫の良質の化石が採集されていますが、現在では海外に輸出をしていないため、新たに化石が出回ることはありません。本標本も、数十年前に国内に入った貴重な標本です。

この標本の特徴は、全形が保存されていること、ヒレの位置がよく分かること、ウロコの状態が鮮明であること、の３点が挙げられます。ここまで明瞭に保存されていると、種類の同定も比較的容易です。

背中中央に位置するセビレ、二股の尾ビレ、やや口が上を向いている頭部、ややふっくらした胴体等から、ニシンの仲間であると推察されます。ニシン目（もく）の魚は現世では３９９種類弱に分類されていますが、その多くが浅海に生息しています。その点においても、浅海の内海であったとされるサンタナフォーメーションとも一致します。ニシン目のうち、およそ四分の一は淡水に生息していることから考えても、同層が内海であった特徴に合致しています。

もとはノジュールであったため、母岩はがっしりとして厚みがあります。

全体が欠けることなく保存されている見事な標本です。飾り映えします。

ニシン目は、胸ビレの位置はやや低く、体の下部にあります。本標本でははっきりと確認できませんがその他の位置に胸ビレの痕跡が確認できないため、この点でも合致していると考えて良いでしょう。

総じて抜群の保存状態です。およそ１億年前の古代魚の標本の魚拓のような味わい。各部を撮影しましたので、じっくりご覧ください。

１００円玉との比較。本体２５ｃｍ、母岩含め２９．５ｃｍの立派な標本です。母岩含め２．５ｋｇ超、安定感抜群です。高級感あふれる存在感。飾り映えします。