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根元へかけて一気に厚みが増します。太いスピノサウルスの歯化石(Spinosaurus)/【di934】
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ロングカーブ計測6.8センチ、スピノサウルスの歯化石が登場です。厚みのある標本です。
スピノサウルスは、恐竜ファンならずとも知らない者はいないほど有名な肉食恐竜で、世界中で親しまれている恐竜です。背中にでっかい帆がある、あのシルエットは一度みたら忘れられない生き物です。かつ肉食恐竜の中で最大(推定17メートル)といわれる体の大きさは、我々人類の想像をはるかに超えています。
スピノサウルスが生きた時代は、地質年代で白亜紀前期、今からおよそ1億年以上も昔の北アフリカ大陸です。スピノサウルスはエジプト、ニジェール、モロッコなどでこれまで発見されており、当時の食物連鎖の頂点に君臨していたと考えられています。
同時代同地域には、アフリカン・Tレックスともよばれる、カルカロドントサウルスも生息していました。小型の生き物たちにとって、これら獰猛な肉食恐竜たちから生き延びていくには、いかに過酷な時代だったのだろう・・・。そんな想像がめぐってしまいます。
もっとも、陸や氾濫原などで獲物を仕留めていたであろうカルカロドントサウルスと、水辺中心に漁っていたであろうスピノサウルスは、餌場がリンクすることはあっても合致していなかったのかもしれませんね。
スピノサウルスはご覧のとおり、魚類を捕らえるのに適した突き刺し歯の形状をしています。近年の研究報告では、スピノサウルスは陸上と水中、両方で生活していた可能性が示唆されています。カルカロドントサウルスとは大きな獲物をとらえるのに適した歯をしています。彼らは、陸と水辺、餌場を少しずらしながら、あるいは地域で棲み分けなどしながら絶妙なバランスで両者発展しながら生き延びていたのかもしれませんね。
本標本はロングカーブ計測で6.8センチあります。根元にしたがって一気に厚みが増すタイプの歯化石です。
触れると硬く、いかにも頑丈な歯です。
表面の溝模様も一部見ることが出来ます。
思わず歯化石を自らの口元に近づけて、歯の大きさと比べたくなります。それほど太い標本なのです。スピノサウルスの荒々しさ、たくましさや大きさが歯化石から伝わってくるようです。
商品スペック
商品ID | di934 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 根元へかけて一気に厚みが増します。太いスピノサウルスの歯化石(Spinosaurus) |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測6.8cm |
商品解説 | 根元へかけて一気に厚みが増します。太いスピノサウルスの歯化石(Spinosaurus) |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org