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歯冠部の状態が良い、スピノサウルスの歯化石(Spinosaurus)/【di877】
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話題の恐竜、スピノサウルスの歯化石をご紹介します。
棘トカゲの意味を持つスピノサウルス。このイカツイ体つきを見て、印象に残らない人はいないでしょう。彼らは、今から1億200万年前から9700万年前ほど前、北アフリカ大陸に生息していました。
ドイツの貴族、エルンスト・シュトローマ―が恐竜化石発掘に乗り出して発見したのが、肉食恐竜スピノサウルスです。頭部だけみると、ワニのようなフォルムをしていますね。スピノサウルスの顎には、円錐形の歯が何本も並んでいました。
茶色い部分が歯冠(しかん)部といい、歯として見えていた部分です。そして白い箇所が歯根(しこん)部。ルート部ともいいます。
本化石の特徴は表面のエナメルがよく保存されていること、そして伸びやかな形をしていることです。
円錐形で、魚を突き刺すタイプの歯化石です。
こちら側は、筋模様がはっきり残っています。この筋模様は、仕留めた魚類が歯からすり抜けることのないよう、摩擦を生じさせる役割を果たしています。ぬるぬるした魚は、歯から抜けやすいんでしょうね。
円錐形であることがよく分かるルート部の断面。カチカチです。
スピノサウルスとよく比較されるのは、同じく巨大な肉食恐竜ティラノサウルスですね。スピノサウルスとティラノサウルスの違いについては、歯に特徴がよくあらわれます。ティラノサウルスは縁にセレーションというギザギザがついています。一方スピノサウルスにはセレーションはありません。ティラノサウルスは獲物に噛み付いて振り回したり、切り刻むのに適した歯であったようです。
特に歯冠部の状態が良い本標本。歯1本でこの迫力です。
表面の溝は、指で触れると凹凸感が感じられるほどはっきり残っています。
肉食恐竜スピノサウルスのモデル的歯化石です。展示ケースと一緒にお届けします。
商品スペック
商品ID | di877 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 歯冠部の状態が良い、スピノサウルスの歯化石(Spinosaurus) |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測5.9cm |
商品解説 | 歯冠部の状態が良い、スピノサウルスの歯化石(Spinosaurus) 伸びやかで形のよい、エナメル質が保存された良質歯です。 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org