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大胆な模様が見事!虎柄?の縫合線が全面に見られるアンモナイト/【an906】
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とにかく、アンモナイトは縫合線だ!とおっしゃる方には、こちら。縫合線を楽しむために表皮を薄くピールしたマダガスカル産アンモナイト。
縫合線を楽しむためには、アンモナイトの殻の表面を薄く剥く必要があります。縫合線はアンモナイトの殻の内部を仕切る骨格の最外殻で、本来は外から見ることはできません。
確たる技術を持って丁寧に表面をピールすることにより、このような美しい模様を楽しむことができます。
ヘソ付近にはわずかにイリデッセンス(iridescence)を持った箇所があります。イリデッセンス(iridescence)は殻の外側の薄い層と光が干渉することで起こる現象のため、少しでも殻を削ってしまうと、失われてしまいます。中央部は、本来の殻の状態が保たれていると言うことです。イリデッセンス(iridescence)は保存状態の良い標本しか観察できないため、この部分だけ残したと言うことなのでしょう。
イリデッセンス(iridescence)と縫合線が共存した希少な標本です。プリパレーターの意志を感じる「作品」といっても良いでしょう。
左右対称の中心を走る黒い線は、連室細管(れんしつさいかん)でしょう。連室細管とは、アンモナイトの内部の部屋を繋ぐ管で、オウムガイやアンモナイトなどの頭足類がもつ構造です。オウムガイは各部屋(房と言います)の中央を走りますが、アンモナイトは外側を走るのが通例です(例外あり)。表面を薄く剥いただけで、連室細管に到達していることがよく分かります。
見事な模様です。この縫合線はアンモナイトの種類によって異なります。また年代によっても異なります。古型のアンモナイトの仲間であるゴニアタイトなどは、より直線的な形状をしており、幾何学模様のようです。一方、この標本のように、新型のアンモナイト(白亜紀)の縫合線は複雑で、グロテスクな味わいがあります。
連室細管をはっきりと捉えた一枚。
表面は丁寧にポリッシュされています。
ここまではっきりと連室細管が見える標本も少ないです。
殻全体に縫合線をまとった見事な逸品です。縫合線の模様も独特で、虎柄のようにも見えます。
商品スペック
商品ID | an906 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 大胆な模様が見事!虎柄?の縫合線が全面に見られるアンモナイト |
産地 | Madagascar |
サイズ | 直径7.5cm 厚2.8cm 164g |
商品解説 | 大胆な模様が見事!虎柄?の縫合線が全面に見られるアンモナイト |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。