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勲章メダルの様相を呈した、クエンステッドトセラス・ランベルティ(Quenstedtoceras Lamberti)/【an704】
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希少標本、イギリスオックスフォードクレイ産のアンモナイト、エンステッドトセラス・ランベルティをご紹介します。全面が黄鉄鉱で置換した、メタリックアンモナイトです。
頭足類アンモナイトが長い堆積期間を経て、ご覧のように金属光沢を放つパイライト標本へと変化しました。オックスフォードクレイはジュラ紀を代表する地層として、時代区分の名前となっているほど有名です。現在ではあらたに標本が発掘されておらず、コレクションできるのは、マーケットで流通している標本のみとなっています。
殻の表面には、菊の葉っぱのように曲がりくねった線が見られます。この線は『縫合線』とよばれています。縫合線は、アンモナイト内部を構成する隔壁(かくへき)とよばれる小部屋が殻の外側と接する断面をさします。アンモナイトの種類にもよりますが、一般的に隔壁は中央部に近いところではゆるい曲面となっていて、外側の殻にいくにつれて複雑に折れ曲がるといった傾向があります。
この縫合線模様は、菊の葉の形に似ているため、『菊葉模様』と言われることもあります。アンモナイトのコレクションを楽しむときの一つのポイントになっています。
黄金に近い色を示します。オールメタルに置換された標本。
厚みは0.8センチ。厚みのないスリムなタイプのアンモナイトです。
生物であるアンモナイトの殻が完全に金属化しており、一種異様な感じがします。
本標本、触ってみると肋模様の凹凸感がはっきりとわかります。肋模様と縫合線模様の融合があいまって、ダブルで迫ってくるものがあります。
中心部のアップ。肉眼で縫合線を確認するには、じっと目を凝らす必要がありますが、確かにはっきりと、明確なる曲線模様が見えてきます。ルーペをお持ちの方は、このようにアップで楽しめます!ぜひルーペで菊葉模様をのぞいてみてください。
切れ目ない縫合線模様の美しさは、アンモナイト鑑賞において重要ポイントとなります。本標本はそれに加え、完全パイライト化している点、さらに、次いつ市場に現れるか分からないといった希少性の点で、大いに注目される標本といえるでしょう。
商品スペック
商品ID | an704 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 勲章メダルの様相を呈した、クエンステッドトセラス・ランベルティ(Quenstedtoceras Lamberti) |
産地 | Oxford Clay,England |
サイズ | 直径4.5cm |
商品解説 | 勲章メダルの様相を呈した、クエンステッドトセラス・ランベルティ(Quenstedtoceras Lamberti) 約1億6600万年前の地層から採集されたアンモナイトです。 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。