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黄鉄鉱化アンモナイト(イングランド産・Poculisphinctes)/【an650】
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イングランド産の黄鉄鉱化アンモナイトです。
本品はイギリスの一部の地域でのみ採れる珍しい標本で、金色に輝きます。これはパイライト(黄鉄鉱)という、ほぼ半々の鉄と硫黄からなる金属によって形成されています。
アンモナイトが金属でできている?そんなアンモナイトがいたのか?と早合点してしまいがちですが、もちろんそんなことはありません。カルシウム等の成分で形成されていたアンモナイトの殻が長い時間を掛けて化石化するなかで、硫黄化合物を多く含んだ環境にいた場合、成分が徐々に置換され、このように完全に金属へと変貌することがあるのです。まさに自然の営みの結果です。
流れの少ない海などの環境は酸素の循環が悪く、化石が傷みにくい(酸化しにくい)状態にあります。そのような環境で化石化した場合、アンモナイトの殻の形を大きく崩さず、ほぼそのままの形で残ることがあります。流れの速い場所だと、良い状態で保存されないことは明らかですね。
通常、アンモナイトの殻は複数の部屋から成り立っています。いわば、その部屋の壁にあたるものが隔壁になります。マンションの部屋のようにシンプルにできておらず、複雑に区切られているため、表面にも複雑な模様としてあらわれます。一般に時代が新しくなればなるほど複雑化すると言われています(例外あり)。
縫合線については、古生代のゴニアタイト(古型)と、中生代のアンモナイト(新型)を比較すると、あきらかに前者のほうがシンプルと言いますか、直線的な形に見えます。
黄鉄鉱は鉄ほど比重が大きくありませんが、それでもずっしり重い。通常の化石の感覚で触ると、きっと驚くと思います。
黄鉄鉱は、鉱脈を発見すると、「金」のように見えたころから、「愚か者の金」という有り難くない俗称があります。金に比べると、彩度が低く鈍い独特の光沢を放ちます。渋い味わいです。
本標本は同種のなかではコンパクトサイズですが、厚みはなかなかのもの。
商品スペック
商品ID | an650 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 黄鉄鉱化アンモナイト(イングランド産・Poculisphinctes) |
産地 | England |
サイズ | 直径4.6cm 68g |
商品解説 | 黄鉄鉱化アンモナイト(イングランド産・Poculisphinctes) 1億5400万年前ジュラ紀のアンモナイトです。 Ashton Keynes England |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。