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肋のピッチが細かくて数えられない、これぞダクチリオセラス/【an429】
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ドイツ・ホルツマーデンを代表するアンモナイト、ダクチリオセラスです。同じドイツの有名な産地ゾルンフォーフェンの白を基調した色相に対して、ホルツマーデンは褐色系のしぶい味わいです。
ダクチリオセラスは、肋が異様に細かく、何本も存在しているところが最大の特徴でしょう。一つずつ数えても途中で間違えて挫折すること間違いなしです。
マットブラックの母岩の中央にど~ん、と鎮座しています。
それにしても、なぜこんなに肋が必要だったのでしょうねぇ。
見れば見るほど謎です。ダクチリオセラスは、中生代ジュラ紀の標本です。古生代の古いタイプのアンモナイトのグループとは異なり、地球の五代絶滅事件のうち4つを経て、地球に現れた種ですから、色々な進化の末の形なのでしょうか。ジュラ紀から白亜紀になると、アンモナイトの殻の菊花模様もますます複雑化していきますが、一説には、強度を保ちながら軽量化を図った、と言いますから、アンモナイトも必死だったのでしょうね。それも当然、周りには、進化した海生爬虫類がうんざりするほど生息していたのですから。
古生代の初期には、まだ強敵も少なく場合によっては頭足類が食物連鎖の長に君臨していたものもいたそうで、頭足類にとっては比較的生きやすい環境だったのでしょう。
保存状態は抜群です。
まさに主役の位置にレイアウトされたダクチリオセラス。ザ・ダクチリオセラスです。
ヘソの奥まで完璧な保存状態なのです。
ダクチリオセラスの典型標本としてぜひ。
商品スペック
商品ID | an429 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | 肋のピッチが細かくて数えられない、これぞダクチリオセラス |
産地 | Germany |
サイズ | 直径8.5cm / 母岩20cm×18cm×厚1cm |
商品解説 | ドイツはホルツマーデンを代表するアンモナイトです。ゾルンフォーフェンの白に対して、ホルツマーデンは黒とまではいかないものの、褐色のしぶい色相が特徴的です。 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。