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アンモナイトの中身を拝見、ハーフカット標本/【an415】
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頭足類の歴史は長く、古生代にはゴニアタイトやオルソセラスといった古い仲間が現れ、中生代にはご存じアンモナイトが繁栄し、現生には、イカやタコが生息しています。アンモナイトは、白亜紀末の大絶滅によって死に絶え、現生には存在していませんが、化石として沢山の標本が見つかっています。しかしながら、未だに謎が多い生物でもあるのです。
こちらは表面です。アンモナイト本来の殻が確認できます。
アンモナイトは、化石した殻が現代に多数発見されているわけですが、本体部分は肉ですので、きわめて発見されにくく、一体どんな形であったか、いまだに、よくわかっていません。現生のイカやタコのように想像・復元されていますが、本当は足が何本あったのか、どのくらい長い足だったのか、分かっていません。イカのように10本足で海中を遊泳したのか?それともタコのように8本足を駆使して地底を這いずったのでしょうか。同じ頭足類の仲間として、「生きた化石」として知られるオウムガイをもとに復元すると、浮沈する遊泳型のように想像しがちですが、系統としては、オウムガイより、イカやタコに近い生物になるそうです。となると、地底を這いずりまわるタコのような生態だった可能性もありますね。興味深いところです。
表面はきれいにポリッシュ加工されています。
隔壁に包まれた各部屋を、房と言います。本体が住んでいたところを住房、それ以外のところを気房と言いますが、気房はガスや水分を排出、充填し、浮沈するために使われたと考えられています。現生のオウムガイはその機能を持っています。
その意味では、本来、房は空洞でなければいけないわけですが、堆積するなかで、砂等が充填され、化石化することで、このような姿になっています。この標本は、房に鉱物がありますが、中には、空洞化している標本もあります。これは殻部が硬い鉱物に置換され、空洞部がやわらかい堆積物によって充填されていた場合、殻だけが残り、空洞の堆積物をほじくることで、簡単に崩れてしまう場合があります。殻だけが黄鉄鉱などに置換された場合は、メタルフレームのような面白いアンモナイト化石になります。
図鑑等の参考書を眺めるとき、このアンモナイトを傍らに置いて見比べてください。理解がぐっと深まります。
商品スペック
商品ID | an415 |
---|---|
年代 | 中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前) |
学名 | アンモナイトの中身を拝見、ハーフカット標本 |
産地 | |
サイズ | 6.5cm |
商品解説 | アンモナイトの中身を拝見、ハーフカット標本 |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。